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10代からの矯正治療
10代の矯正治療では、上下の前歯ががたがたでも顎の成長発育に問題がないケースは、すぐに治療しなくてよい場合があります。特に10-12歳くらいで永久歯、乳歯が混在している時期は、永久歯にすべて生えかわってから治療を開始します。
また、永久歯がすべて生えそろっている場合でも、受け口傾向のあるお子さんは、下顎の成長が完全に終了するまで治療開始を待つことが多いです。というのも、矯正治療中や治療後に下顎が成長し、咬合(噛み合わせ)を確立するのが難しくなり、治療終了後に下顎が成長して再び受け口になることがあるからです。
矯正治療では、虫歯の治療で用いるパノラマX線写真のほかに、より精密な状態がわかる頭部X線規格写真(セファロ)と呼ばれるレントゲン写真を撮影します。上顎・下顎・前歯・奥歯との位置や傾き距離などを計測・分析して正確な診断を行い、お子さんの成長発育をみながら効果的なタイミングをみきわめ治療を開始していきます。
治療にかかる期間
永久歯が生えそろの13歳頃からの矯正治療(成人矯正)では、歯を抜いて矯正治療を行う場合2年半~3年の期間が目安です。歯を抜かずに治療する場合は約2年となります。
また、乳歯が永久歯に生え変わるまでの期間に行う小児矯正については、治療開始の年齢や乳歯と永久歯の現存数によって治療期間が異なります。
将来的に成人矯正が必要な場合でも、小児の適切な時期に小児矯正を行うことで成人矯正の治療期間が短縮でき治療費の負担も少なくてすみます。
治療期間中に気を付けること
矯正装置が入ると、口の中が複雑になるので汚れがたまりやすく虫歯もできやすくなります。
日々の丁寧なブラッシングが大切です。また、ガムやキャラメルは矯正装置の脱離の要因になるので控えないといけません。
使用する器具
自分で取り外しできる矯正器具の可撤(かてつ)式装置と、ずっと装着したままの固定式装置があります。乳歯と永久歯が混在している10-12歳くらいまでは、顎の成長を誘導する可撤(かてつ)式装置を使用することが多いです。
【装置の種類】
- -上顎の成長抑制のためのヘッドギア
- -下顎の成長抑制のためのチンキャップ
- -上顎の成長促進のための上顎前方牽引装置
- -下顎の成長促進のためのFKO(床矯正装置)
その他にも症状によって適したものを使用します。
装置の詳しいご説明は診断時に行います。
費用の目安
乳歯と永久歯が混在している小児矯正(10-12歳位)は、当院では40-50万円が目安となります。永久歯が完全に生え揃う成人矯正(13歳位~)は90万が目安です。
成人矯正においては、部分的に治療できるケースもありますので、その場合は10-18万円で矯正治療を行うことができます。分割払いも可能ですのでご相談下さい。
